明日はきっといい日になる
優くんの曲は2番を好きになることが多い。
この曲もそう。
悲しみはいつも突然の雨のよう
傘も持たずに立ち尽くす日もある
降られて踏まれて地は固まる
そこに陽が差せば虹が出る
そうだ
明日はきっといい日になる
いい日になるいい日になるのさ
どの出来事も君を彩る絵の具になる
絵の具になるでしょう
”悲しみはいつも突然の雨のよう”
聴くたびにそうなんだよなぁと相槌を打ってしまう。今日は頑張ろう!!なんて意気込んだ矢先にミスして怒られたり、早々にきつーい現実がやってきたり。すごく嬉しいことがあった次の瞬間悲しい知らせや苦しい出来事が起こったり。
そんな中での
"どの出来事も君を彩る絵の具になる"
この考え方にどれほど救われたか。"悔しさや失敗をバネに”ってよく言われる言葉だけど、この歌詞はもっと出来事そのものを肯定している言葉に思える。微笑みのリズムの2番にも思うことだけど、こうしたマイナスの出来事に意味を持たせてくれると幾分ポジティブに捉えることができる。(さらにこの絵の具が「CANDY」で唄われる絵の具とかかっていると知った時は驚いた。)
”降られて踏まれて地は固まる”も最後に1度だけ言う”いい日にする”も優くんらしいなと思う言葉。明るいメロディと希望的なサビの中に感じられる確かな意志。何度も繰り返される”明日はきっといい日になる”という言葉はある意味高橋優の強さが表れているのかもしれない。毎日がいい日になるわけじゃないなんて十分知っていて、それでもいい日になると信じて歩む強さ。それを言葉にできる強さ。
AメロBメロで唄われる内容が当たり前に溢れる世の中。どうせ明日もろくな1日じゃないと嘆くのは簡単だけど、そこに流されず明日はきっといい日になると”馬鹿正直に”言霊を信じた者にいい日はやってくるのかもしれない。そんなことを思った。
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「素晴らしき日常」で出会って早5年が経とうとしていた。
高3だった私は社会人1年目。慣れない仕事にへこんで帰る毎日。そんな中何気なくテレビをつけているとふと聞こえてきた「明日はきっといい日になる」。一瞬で耳に残るキャッチーなメロディと印象的なフレーズ。あぁ、明日は今日より成長できればいいなぁ...いい日になればいいなぁ...なんて思いながら画面を見ていると「高橋優」の文字。「素晴らしき日常」以降もちょこちょこ追っていたけど、いい歌だな止まりだったし一時期の風貌(おん眉無精ひげ)も相まって結局深く追わなかったんだよな...あ、今はすごくノーマルなビジュアルなんだ...。
ちょうどそんなことを思っていたタイミングで大学時代の友人とごはんに行った際、何かの流れで優くんの名前が出てきた。「私高橋優知ってるよ!」と言うと、ライブ大好きなその友人が「今度ツアーあるから行く?」と誘ってくれて笑う約束@熊本へ。正直ライブにそれほど興味があったわけじゃないし、単に仕事のご褒美として楽しいことが欲しかっただけで行ったのだけど...
始まるや否や衝撃的な声量、会場の一体感、ふとした温かさ、MCの面白さ...何もかもの「生の強さ」に一瞬で圧倒され魅了された。
出会って5年、めでたく陥落。
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そんなこんなで今の熱量に至るわけで、せっかくなら「素晴らしき日常」の段階でもっと深くハマっときゃ良かったじゃんと今でもたまに思うけど、これが自分のタイミングだったんだろうとも思う。
「素晴らしき日常」と「明日はきっといい日になる」この2曲がなければライブに行くことはなかっただろうし、つまり今現在の趣味・出会いはなかったわけで。単純に曲が好きっていうのとはまた別に、非常に思い入れの強い曲。