裸の王国
この唄を最初に聴いた時はアルバムまるごとかけていたので、流し聞きのような感じだった。一通り聞き終わったあとで、サビのリズムが妙に頭に残っていて、再度聞き直したら歌詞に痺れた。
こんなこと唄うのか!って曲のひとつ。
社会風刺ともとれるような歌詞の唄はどちらかというと敬遠する傾向にあるのだが、この唄の皮肉っぷりが突き刺さったのは社会のことが唄われつつも、それがもろに自分に重なったからだと思う。
とりあえず皆から遅れないように、はみ出ないように、例え自分の心が左であっても右と言われれば心の中で文句たれながらひとまず右向く。一生懸命知ってるフリして笑うフリして、空気に溶け込もうとする。そして疲れる。自分が嫌になる。
この曲はそんな自分を嘲り笑ってくれる。この曲にのって自分も自分を嘲り笑う。それでなぜか少し心が救われる。自分の中では、ボーリングやMr.Complex Man に似た類の逆説的応援歌。
でもこの曲に関しては歌詞も然る事乍ら、音がめちゃくちゃ好き。ほんとかっこいい。イントロから胸ぐら掴まれる感じがたまらないし、掴まれたまんまサビで拳突き上げたくなる。
さらに言うと、この曲唄ってる時の優くんの皮肉っぽい表情も好き。実際に姿が見られるのは笑う約束の特典DVDしかないけど、声からもその表情が想像できる気がする。
個人的にまだライブで聴いたことがないので、いつか生で聴きたい。一緒に声あげて拳突き上げたいな。